1949年（昭和24年）の創業以来、当社は、一貫して液体貨物の海上輸送に従事してまいりました。発足当初の黎明期を経て、徐々に自社船の充実に努めるとともに、石油類の海上輸送に加え、コールタール及びクレオソート等タール蒸留製品の輸送、さらには石油化学製品の海上輸送へ進出し、輸送体制の拡充に努めてまいりました。

当社は、一貫して、「安全かつ安定輸送」を重視し、健全かつ積極的な経営に努めており、優良船舶の拡充を図るとともに、経営基盤の強化・拡充を図っております。1982年（昭和57年）には、新日鐵化学株式会社（現在の日鉄ケミカル&マテリアル株式会社）の資本参加を得て、業務の拡充に併せて、より安全で効率的な運航体制の実現に努めております。内航海運業界を取り巻く環境は、船舶の老朽化ならびに船員の採用難など厳しいものがありますが、関係各位の一致団結した頑張りとご協力で乗り切れるものと確信しております。

激動する世界情勢の中にあって、われわれの業界においても変革への適切な対応に迫られておりますが、物流の一翼を担う企業として、どのような状況にあっても、船舶の安全と貨物の安定輸送を確立し、荷主各位のご要望に責任をもってお応えすることに帰一するものと自覚しております。

当社としましては、現在までに培ってきた経験と信用を土台に、人材の育成、船腹体制の整備、若い船員の補充・強化、組織の効率化を図り、ますます多様化する物流システムに適応するよう積極的に取り組む所存であります。

今後とも一層のご支援、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。